理不尽な理由で彼氏に振られた。
しかも誕生日プレゼントをかなり奮発してやった後だったのに。
あ~もうなんか腹立つ。
今週はバイトも少ないし友達と飲み会もあるのにお金どうしよう。
あ~。ため息でちゃうよ。
駅前を歩いていたら、何かにつられるようにパッと目についた看板。
すぐにでも働ける日払いバイト募集だった。
もーこれでいいや!看板だっておしゃれそうだし入ってみようかな!と思って階段を下がり中に入ったらシックな雰囲気のお店だった。
ネクタイをした爽やかな店員さんがきて、「バイトをしにきてくれたのかな?」と優しく言うから、思わず「はい!」と答えちゃった。
仕事は「来てくれた男の人を癒しながら、自分も癒される」という事らしいけど、貰える金額を知って自分が何を求められているのかは大体わかった。
いつもなら絶対に手を出さない仕事だけど、彼氏に振られたし自棄になっているのかも。
今なら私、何だってどうなったっていいやって思えちゃって。
ボーッとそんな事を考えていたらついに最初のお客さんが来た。
やっぱりちょっとドキドキするし変な人だったらいやだな、とか思っていたけど、優しくて紳士っぽい人でびっくり。
よく見たらキレイな顔でラッキー!
こんな所にちょっとかっこいい人とか来るんだね!
しかし、夢が見れたのもこの日まで。
後はそこそこの人だった。
世の中には、イケメンと言われる男性は、絶対数が少ないのだなと知ってしまった。
心から愛しているものについて
私は、心の底から好きなものがある。
それは、チョコレートとお酒だ。
こうして文字に起こすとなんだかどうしようもないみたいだが、好きなのだから仕方がない。
とにかく好きで好きで、ないと絶対に生きていかれない、というのは大げさか。
けれどもとにかくないとしんどい。
どちらも依存性の高い嗜好品だからなのかもしれないが、なくなると悲しくて仕方がないというのは、なんだか恋愛に似ていると思う。
いなくなると心にぽっかり穴があいたような、というベタな表現がしっくり来るもの。
そういえば、どれも語尾に「holic」をつけて、alchoholicとか、chocoholic、loveholic(この二つは造語かもしれないが)というアグレッシブな単語に変換できるな、とはたと思い至った。
ともあれ、私の毎日はその二つに支えられている。
あまり聞こえのよいものではないことは重々承知しているが、最近では、こういうなにか、「これがあれば毎日幸せ」というものがあるのは、それこそ幸せだな、と思っている。
仕事でいやなことがあっても、美味しいお酒を飲んで毒を吐いてボトックスをすれば、必ず次の日は新しい気分で迎えられるのだ。
金曜日の夜にはしっかり飲んで、一週間の疲れをリフレッシュできる。
それに、少し身体や心が疲れてきたときには、チョコレートは素晴らしい薬効を発揮する。
さすが古代の薬。
誰もが何かひとつこういうものを持っているのではないだろうか。
上手く活用して、人生を快適に過ごす為の小道具。
それはとても個人的なものであってよいのだ。
ちなみに言うまでもないが、こんなに色気のない生活をしている私はloveholicではない。